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ベランダのミントを見ながら、枝を一本切ってもう一鉢にできるかな、と考えたら。
できます! ペパーミントは、親株の枝を使う「挿し芽」と、根ごと分ける「株分け」が紹介されているハーブです。
でも、切った枝を鉢へぎゅっと押し込めば終わり、ではないんだね。先に土の受け入れ場所を作り、枝の切り口と葉を整える。ここまでを一続きで準備しておこう。
エスビー食品の忍野試験農場が公開する増やし方では、土へ挿す方法と、水で根を出してから土へ移す方法が案内されています。この記事では、そのペパーミントの手順を入口にします。実際に育てて成功した体験談ではなく、公式の方法を、家で準備しやすい順番に並べた案内です。
根が出る日数や成功率は約束できません。けれど、何を準備して、どこを見て進めるかは確かめられる。枝を切る前の机の上から、一緒に始めようね。
枝を切る前に、土へ挿す場所を作っておこう
まずは親株を眺める前に、次の枝が入る場所。
鉢と土の用意から始めよう。
エスビー食品の増やし方では、挿し芽に使う土に、排水のよさ、通気性、水分を保つことが求められています。赤玉土や鹿沼土などを混ぜる例と、市販のハーブ用培養土を使う選択肢が紹介されています。
土を自分で配合するところから始めなくてもいいんだね! まず一鉢分を試したいなら、配合済みのハーブ用培養土を選ぶ方法があります。ただし「ハーブ用」という文字だけで、使い方まで全製品同じにはならない。袋の説明を見てから使おう。
候補の一つは、プロトリーフの「ハーブの土」。メーカーのカタログには、ハーブ全般の栽培に使いやすい配合として載っています。5Lの袋はJANコード4535885001058で、楽天の同製品にも掲載があります。
この用土をエスビー食品が特定銘柄として推奨している、という意味ではありません。エスビー食品はハーブ用培養土という種類を案内し、プロトリーフはその種類の実在商品を販売しています。種類と銘柄を分けて選ぶよ。
用意するものは、枝を取る親株、刃物、挿す容器、培養土。水から根を出す方法も候補なら、枝を入れる水の容器も必要です。作業場所には土を受けるものを敷き、刃物は手が当たらない場所へ置こう。
先に置き場所も決めておいてね。ベランダなら、普段の鉢の横へ追加できそうか、鉢を動かせるか、排水や避難設備の前をふさがないか。枝が小さいうちは置けても、容器と土を持ち込んだ後に作業する場所がなくなると困ってしまう。
土を入れたら、枝が入る穴を先に開ける。エスビー食品も、挿し穴を作ってから枝を調整する順番を紹介しています。切った枝を手に持ったまま、土の袋を開けたり鉢を探したりしなくて済む段取りです。
ここは、作業を早くするために急ぐところではありません。枝を切る前なら、一旦止めて必要なものをそろえられる。切る作業と、置く場所の準備をまとめて始めず、先に受け入れ場所を作ろう。
5Lは袋に入る土の容量で、鉢の数を示す数字ではありません。挿し床に使う量、後から移す鉢に使う量を分けて考えます。すでに使える用土があるなら、作業に必要な量を確認してから買い足すか決めてね。
土を選ぶとき、商品の容量だけを見て「たくさん増やせる」とは考えず、まず今回管理する一鉢に必要かを見よう。植物を増やす数と、土を買う袋数は別々に決められます。
この手順の出典はエスビー食品「ミント栽培~増やし方編~」です。枝と土の準備を同じページで確認できます。
10cmくらいの枝を取り、葉と切り口を整える
さて、枝を選ぶところへ進もう。
公式手順では、親株からしっかりした枝を10cmくらいの長さで切り取ります。
10cmは紹介されている目安です。一本の枝を見ながら、長さだけで選ばず、しっかりした枝という条件も一緒に見てね。親株の状態に不安があるときは、そのまま切って増やす前に、元の株の栽培状況を確かめよう。
切り取った枝が「挿し穂」です。鉢へ挿す材料になるので、その先端の処理をします。エスビー食品では、よく切れる刃物で切り口を切り直し、断面積が大きくなるよう斜めにする方法を案内しています。
細い枝だからといって、手に持ったまま無理な向きで刃を入れないでね。切り口を斜めにすることと、刃物を安全に扱うことを一緒に考えよう。刃物を使う作業は、周りの物を片付けて落ち着いてできる場所で。
次に葉。残す葉は5~6枚とし、ほかの葉は取り除く。大きな葉は半分くらいに切る、と公式では紹介されています。これは吸水と、葉から水分が出ていく量のバランスを整えるための処理です。
葉がいっぱいあるほうが、元気そうに見えるかもしれない。
でも、ここでは葉を残す枚数も整えるんだね。
枝の長さだけを合わせて葉を全部残すと、紹介された手順の一部が抜けてしまう。長さ、切り口、残す葉という三つを、別々に確認して進めます。
| 確認するところ | エスビー食品のペパーミントの方法 | 作業前に決めたいこと |
|---|---|---|
| 枝 | しっかりした枝、10cmくらい | 親株のどの枝を使うか |
| 切り口 | よく切れる刃物で斜めに切り直す | 安全に切れる場所を確保する |
| 葉 | 5~6枚残し、大きい葉は半分くらいにする | 残す葉を見てから処理する |
| 受け入れ場所 | 用土へ挿し穴を作っておく | 土へ直接挿すか、水から始めるか |
表を見ながら、まだ穴を作っていなかったら、先にそこへ戻ろう。枝を整えてから鉢の中を強く突くより、用意した穴へ挿せるほうが手順を続けられます。
使う培養土は、この段階でも次の受け入れ場所につながっています。枝を何本も準備してから小さな容器へ詰め込むより、用土と容器の準備に合わせて、最初に扱う数を決めておこう。
今回はメーカーが紹介するペパーミントの例を扱っています。ミントの仲間にはスペアミントなどもあり、親株の名前を確認してから資料を選んでね。売り場の札や苗のラベルが残っているなら、それが確認の入口になります。
枝から増やすときに使う「挿し芽」と、根のある株を分ける「株分け」は別の作業です。枝を切る今の手順に、株分けの説明で出てくる根ごとの分割を混ぜないようにしよう。どちらを選んだのかを最初に決めておくと、途中の説明も読み分けられます。
土へ挿す方法と、水で発根してから移す方法を選ぼう
整えた枝をどうするか。
エスビー食品が紹介しているのは、土へ挿す方法と、水に挿して根が伸びてから土へ移す方法です。
土へ直接挿す場合は、準備した挿し穴へ枝を入れ、周りの土を指で軽く押さえます。枝と用土を密着させるのが、この操作の目的です。
軽く押さえる。
ここを「とにかく固く詰める」に変えないでね。最初に挿し穴を作り、入れた枝の周囲を整える、という流れです。土の排水性や通気性を求める説明とも合わせて読もう。
別の方法では、挿し穂を水へ入れて発根させます。同社は、根が5cmほど伸びたところで挿し床へ移すと、失敗が少なくなると紹介しています。
つまり、水へ入れたら、そのまま水だけでずっと育てる話が始まるわけではない。紹介されている方法では、根を出した後に土へ移す段階があるんです。
水の容器で根を見たい人は、その方法を入口にできます。ただし、根を見られることがそのまま成功の保証にはなりません。根の状態と、土へ移す準備の両方を確認して進めよう。
| 方法 | 最初に枝を入れる場所 | 次に見ること |
|---|---|---|
| 土へ挿す | 穴を開けた挿し床 | 枝と用土が密着するよう周囲を軽く押さえる |
| 水で発根させる | 水の入った容器 | 根が5cmほど伸びたところで挿し床へ移す |
どちらも、その先には土で育てる段階があります。水から始めるつもりでも、根が伸びてから初めて土や鉢を買うより、移す先の用土があるかを先に確認しておこう。
水から土へ移す時に、根が見えるからといって何度も手で触って長さを確かめる必要はありません。容器越しに見られる範囲で様子を確認し、移す時に必要なものをそろえる。観察と作業を分ける提案です。
ここで気になるのは、何日待てば根が出るのか、だよね。
参照したエスビー食品の手順では、発根までの日数は示されていません。何日目に必ず移す、と日程を決めず、根の長さという紹介された条件を見よう。
カレンダーに予定を入れるなら、植え替えを確定する日ではなく、様子を見る日として書いておく方法があります。根がまだ条件まで伸びていなければ、その時点の状態を見て次の確認へ進めます。
ハーブ用培養土の候補であるプロトリーフの5Lには、メーカーのカタログで2.2kgという重量表示もあります。ただし重量は参考として、袋の水分状態などで変わり得るもの。鉢へ入れた後の重量や、どれだけ水を含むかをこの数字だけで計算しきらないでね。
水で発根させた後の挿し床にも、ハーブ用培養土を楽天で確認する
メーカーの袋には5Lのほかの容量も載っています。楽天で見ている商品が5Lなのか、別の容量や複数袋のセットなのかを見て選ぼう。枝を一本試す準備と、大きな袋を使い切る計画は同じではありません。
販売店によってpHなどの掲載数値に違いがあるため、この記事ではその数字を固定して配合の優劣を判断しません。メーカーの案内と、実際に届いた製品表示を確認して使う。買う前は、商品名、容量、JANコードがまず照合する項目です。
用土の種類が合っていても、水を与える方法や置き場所まで自動的に決まるわけではないので、次は植えた後の段階へ進もう。
植えた後は半日陰へ。増やす数は、管理できる場所から決めよう
土へ挿した後の公式手順は、十分に水やりをし、半日陰へ置く、というものです。
準備した鉢をどこへ置くか、ここで最初の計画を使おう。
今まで元気に育っている親株のすぐ隣なら、同じ条件で育つかな、と考えるかもしれない。でも、切った枝から始めたものと、根が育った親株は同じ段階ではありません。まずは挿し芽の手順に案内された置き場所を確認しよう。
ベランダの日当たりは、朝だけ当たる場所、午後に強く当たる場所、壁の陰になる場所で違います。半日陰の候補を決めるときは、その場所を使う時間に一度見てみて。写真の明るさだけで一日中の光の当たり方までは判断できません。
土の説明に水はけのよさがあるからといって、ミントも徹底的に乾かせばいい、という意味ではないよ。タキイ種苗のペパーミントの栽培案内では、湿り気の多い肥えた土、半日陰から日なたで乾かさず管理することが紹介されています。
挿し芽直後はエスビー食品の半日陰という手順を見て、その先の栽培では品種の案内も合わせて確認しよう。培養土の商品説明と、植物の管理方法を一つの話に丸めないのが、ここでの判断です。
水やりをした後、葉がどう見えるか、土の状態はどうかを確認する。育ち方は置き場所や気候で変わるので、毎日同じ量を決めて全鉢へ配る方法にはしません。土と植物を見て進めてね。
なお、ミントの種類を広げて調べると、エスビー食品のスペアミントの案内では、比較的湿潤を好むものに分類されています。ローズマリーやコモンタイムは乾燥に強い側として紹介されているので、「どれもハーブ」でひとまとめにしないでおこう。
スペアミントについては、ランナーを伸ばして増えること、6号鉢に1ポット程度という同社の案内もあります。これはスペアミントの苗の説明で、今扱っているペパーミントの挿し穂を何本その鉢へ詰めてよい、という数字には置き換えません。
そうそう、枝を増やせると分かると、次々やってみたくなるかもしれない。でも、次の鉢が置ける場所も見ながら進めよう。観察する容器を増やすなら、水やりをする時にそれぞれの状態を見られるかが決める条件になります。
挿し芽用の土を買い足す場合も、管理する鉢の数を決めてから。余った用土を使うためだけに枝を増やす必要はありません。袋の保管方法も製品表示で確認して、次に使う分を残す選択ができます。
季節の数字も、その植物の案内として読み分けよう。タキイのペパーミントの4~6月という説明は、種をまく時期です。今回の挿し芽の作業を4~6月限定、あるいはそれ以外でもいつでも成功、と判断する数字には使いません。
スペアミントの生育適温15~25℃、4~10月頃まで楽しめるというエスビー食品の案内も、ペパーミントの挿し芽が今の地域で必ず成功する証拠ではない。親株の品種と状態、栽培している場所を確認してから作業の時期を考えよう。
出典はタキイ種苗のペパーミントの品種案内、エスビー食品のハーブの寄せ植えに関する回答、スペアミントの鉢と土量の回答、スペアミントの収穫時期の回答です。土の容量やJANはプロトリーフ公式カタログでも確認できます。
今回の一鉢は、枝を切る前に受け入れ場所を作るところから。親株、土、容器、置き場所がそろったら、紹介された方法に沿って枝を整えよう。
水で根を見るなら、日付だけを追わず、その枝の根を見る。土へ挿すなら、先に穴を作って軽く周りを押さえる。選んだほうの手順を、その一本に合わせて進めます。
最初からベランダをミントでいっぱいにしなくていいんだよ。
まずは、目を配れる一鉢。枝をどう育てていくか、その小さな準備から始めてみようね!