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種袋の「つるなし」を見て、これなら低い鉢だけでいけるかな?と考えたら、先に一つだけ知っておいてね。
サカタのタネの「ホルンスナック」は、草丈が八十センチほどになるスナップエンドウ。つるなし品種でも、成長に合わせた支えを考える野菜だよ。
小さな芽の高さだけで置き場所を決めると、春に伸びた株を見て、あ、ここの上は洗濯物だった!となるかもしれない。種をまく前に、育った姿までベランダへ重ねてみよう。
一方で、実がふくらんだ緑の莢を、豆ごと収穫する楽しみがある。薄い莢を若どりするエンドウとは、見る目印が違うんだね。
今回は、ホルンスナックをプランターで候補にする人へ。支える高さ、まく時期、畑と鉢で違う株の残し方、莢を見るところまで、順番に話していくよ。
「つるなし」は支柱なしではない。鉢より上の場所も、先に空けよう
サカタのタネの公式商品ページは、ホルンスナックの草丈を八十センチほどと案内している。花が咲く前に短い支柱を立てるなどして、株が倒れないようにする説明もあるよ。
さらにメーカーの品種紹介資料では、草丈が伸びてきたら一メートルほどの支柱を立て、誘引する方法が示されている。
なるほど、地面すれすれで完結する豆、という意味ではないんだね。
ベランダで見るなら、まず鉢を置く床面。その次に、鉢の上から株が育つ範囲を見よう。支柱を差す分もあるので、一メートルの棒がそのまま鉢の上へ一メートル出る、と単純には計算しないでね。使う容器と支柱の組み合わせで、実際に出る高さが変わる。
上に物干し竿があるなら、洗濯物の裾がどこまで下がるか。近くに窓があるなら、開けるときに葉や支柱へ当たらないか。芽が小さいうちから、この場所を見ておきたい。
横の広がりもいるよ。公式ページは生育が旺盛な品種として紹介しているけれど、それを八十センチの細い棒一本の中へ必ず収まる、とは読まないようにしよう。枝葉を見るために、鉢へ手を伸ばせる場所も残そうね。
背を低く見せたいからと、手すりの外へ容器を掛ける方法には進まないでね。集合住宅なら、栽培できる場所の規約を確かめ、避難用の設備や通路、排水の邪魔にならない範囲で考えよう。支柱を共用の手すりなどへ取り付けてよいかも、自己判断で決めないようにね。
今回確認した資料は、家庭のベランダで耐えられる風速や、鉢ごとの固定強度まで保証するものではない。風が強く当たる場所なら、支えを付ければどこでも栽培できる、とは考えず、鉢と枝を管理できる位置を選ぼう。
苗が倒れてから支柱を差そうとすると、伸びた葉や枝の間で作業することになる。まく前に支柱を置く候補を考え、成長を見ながら早めに準備できるようにしたいね。
つるなしだから省ける物を探す前に、この品種が育つ場所を一か所作る。その方が、芽が出たあとも同じ鉢を見続けられるよ。
秋まきは早ければいい?冬を越す苗を、大きくしすぎないでね
寒さに強い、と聞くと、秋になったら早くまいた方が育ちそうに思えるかもしれない。
でも、エンドウはそこに気を付けたいんだね。
サカタのタネ「園芸通信」の栽培解説では、エンドウは冷涼な環境を好み、生育適温は十五~二十度とされている。秋まきで春に採る方法が一般的だけれど、株が大きくなると耐寒性が落ちるため、早まきを避けるよう案内しているよ。
同じ解説には、草丈十センチほどで冬を越すよう、まく時期を選ぶという目安もある。これは、その高さに切って整えるという意味ではないよ。冬が来る時点の育ち方を考えて、まく時期を決める話だね。
日付だけを全国共通で決めないこと。種袋の地域別の作型と、お住まいの場所の気候を合わせて見よう。十月だから今すぐ、十一月まで待てば必ず、と一律には言えないよ。
同じ町でも、ベランダへ日が当たる時間は建物の向きや前の建物で違う。夏には明るかった場所が、秋冬も同じとは限らない。朝、昼、午後に鉢を置く候補を見て、影がどこまで来るかを確かめる案があるね。
メーカーの栽培解説は日なたを条件としている。光が欲しいからと危険な場所へ出すより、今の許可された場所で必要な環境を用意できるかを先に考えよう。足りないと分かったら、別の作物や次の適期を選ぶ方法もあるよ。
種を買うときには、届く時期も見たい。今回確認した販売店は取り寄せになる場合や、種子の有効期限が短い場合があると案内している。注文日だけで、育てたい地域の適期に受け取れると決めないようにしよう。
まく日を決めたら、袋にある品種名、地域区分、栽培の説明を一緒に読む。似た袋の「つるなしスナック二号」や、つるありの「スナック」と、ホルンスナックを混ぜないようにね。
そして、余った種を全部まいて鉢をいっぱいにする予定にはしなくていい。最終的に残す株と、育った枝の場所を先に考え、今回育てる分を決めよう。
春に緑の莢を見たいなら、秋に大きな苗を作ることだけを急がない。小さな苗の冬越しから、次の季節へつなぐ品種として考えてみようね。
プランターは株間15センチで一本立ち。畑の数字を、そのまま移さないでね
種まきの説明を見ると、一か所四~五粒、本葉二~三枚までに二本立ち、と書いてある。そのすぐ近くに、プランターでは一本立ち、という説明もある。
どちらを使うの?と迷う所だよね。
公式の商品ページは、畑のうね間と株間、二本立ちの方法を案内したうえで、プランターは株間十五センチで一本立ちと分けている。ベランダの鉢を考える今回は、後者を見よう。
一本立ちは、最終的に一つの場所へ一本の株を残すこと。最初にまいた粒を全部そのまま育てる数ではないよ。芽が出た後に、込み合う株を残し続けないための目安になるんだね。
ただし、長さ六十センチのプランターだから、六十を十五で割って必ず四株、と外寸だけで決めないでね。容器の内側の長さや、端へ寄りすぎない配置、深さと土の量、支柱を置く所も見る必要がある。
今回の品種ページは、どの容器なら何リットル、何株と全商品へ共通する寸法まで示しているわけではない。鉢を選ぶときは、エンドウの栽培へ使える深さや用土量を、その容器と土の案内でも確認しよう。
種をまく前に、鉢の内側で株を残す位置へ目印を置く方法がある。十五センチの間隔を見ながら、支柱を立てる候補も一緒に決めよう。芽が出てから密集に気づくより、今の空の鉢の方が見やすいね。
種まきの一般解説では、点まきした種へ二センチほど土をかける方法が紹介されている。細かな手順は届いた種袋も合わせて読み、葉物の小さな種と同じ感覚で、表面へばらまく方法にはしないでね。
土については、エンドウは強い酸性と連作を嫌い、水はけにも気を付ける、とメーカーが説明している。以前エンドウを育てた土を、そのまま次も使う予定にはしない方がよいね。一般解説の畑では、少なくとも三~四年以上作っていない場所を選ぶ目安が示されているよ。
ただ、畑の一平方メートル当たりの石灰や肥料の量を、小さな鉢へそのまま入れないこと。市販の培養土には、すでに酸度や肥料が調整された物もある。袋の対象植物と元肥の有無を読み、不明ならメーカーへ確認してから足そう。
芽が出たら、本葉を見て残す株を選ぶ。隣の株へ絡んだまま強く引っ張らず、残す株を傷めないように進めよう。間引いた分を食べる前提にはせず、栽培用の種と食用の豆を区別して扱ってね。
一粒ずつ全部収穫まで持っていく予定より、育つ場所へ合う本数を残す。ここで少なくする作業も、春の枝や莢の場所を作る準備になるよ。
水と肥料を増やす前に、土と葉を見る。つるなしでも見回りは必要だよ
寒さや湿度に強く、丈夫で育てやすい。ホルンスナックは、メーカーがそう紹介する品種だよ。
でも、その言葉を、水がたまったままでも大丈夫、へ広げないでね。
エンドウ全体の栽培解説では、過湿で根腐れなどが起こり、生育が悪くなることが説明されている。品種の耐湿性があっても、鉢底から水が抜けるか、受け皿へ水が残り続けていないかを見る必要はあるよ。
水やりのたびに、土の表面と排水を一緒に見よう。決まった時刻になったから同じ量を入れるより、天候や鉢の状態に目を向ける。雨が続いた日と、風で乾きやすい日は同じ条件ではないんだね。
一方、育って葉が込み合ってきたら、上から眺めるだけでなく、下の葉や枝の間も見る。鉢を置くときに手前の場所を空けておけば、水やりと観察を同じ所からできる。
支柱やひもは、花が咲く前からの準備へ。枝が伸びたら、ぎゅっと一束に締めて固定するのではなく、届いた種と資材の説明に沿って支える。葉が触れる場所や、茎へ食い込んでいないかを、その後も見ようね。
肥料を足す時期も、品種ページと一般の栽培解説では、対象の育て方に応じた説明がある。ホルンスナックの商品ページは、莢がつき始めたら追肥を始め、その後は収穫が終わるまで一か月ごと、という目安を案内しているよ。
一般解説にある秋まきの時期や畑の施用量を、さらに全部上乗せするのは避けよう。土に含まれる肥料と、使う肥料の表示、実際の生育を合わせる。どちらの説明へ合わせるか迷ったら、条件を伝えてメーカーや園芸店へ相談してね。
葉色が変わった、伸びが遅い。そこで即座に肥料を増やすより、寒さ、日当たり、土の湿り、根元の状態も見る。エンドウの一般解説には、肥料をやりすぎない注意や、寒さで葉の縁が赤くなる場合の説明もある。
見た目の一つの変化だけで原因を決めないことが大切なんだね。
また、丈夫でも病気が出ない品種、ではないよ。販売品の説明には、うどんこ病が発生することも明記されている。白い粉のようなものや食害などが気になったら、葉の表裏と株全体を確認し、原因が分からないまま薬剤を重ねないようにしよう。
薬剤が必要な場合も、エンドウへ使えるか、対象と使用条件が合うかを製品の表示で確認する。栽培品種が決まっているから、園芸用なら何でもよいわけではない。散布は周囲の洗濯物や隣の住戸へ影響しない条件と、管理の規約も合わせてね。
水を入れておしまい、から一歩だけ。今日、茎を支えているひもはどうかな。新しい花は見えるかな。その目で見られる所へ鉢を置こう。
莢がふくらんだ、でもまだ緑!収穫は長さだけで決めないでね
春に花が咲いたら、次に見るのは莢の変化。ホルンスナックは、豆がふくらんできた莢ごと利用するスナップエンドウだよ。
公式の商品ページでは、莢が丸く太って、緑色の時期が収穫の目安。長さ七・五センチ、幅一・五センチくらいという数字も紹介されている。
ここで、定規だけを持って待ち続けなくていい。
数字は目安として見ながら、中の豆のふくらみと莢の色も合わせよう。まだ緑色で実が十分に育っているか。薄い莢の若どりや、グリーンピースの採り方と一緒にしないようにするんだね。
メーカーの品種紹介資料は、過熟になると莢が白くなり、甘みも落ちるため、適期の収穫を勧めている。大きくなればなるほど得、という待ち方ではないよ。
莢がつき始めたら、気になる一本へ目印を残す案がある。翌日も同じ莢を見て、厚みや色がどう変わったかを見る。生育の速さは条件で違うから、開花から何日目に必ず収穫、と固定せずに判断したいね。
なお、一般解説の中にはサヤエンドウの開花後の日数も出てくる。別の収穫対象の数字を、今回のスナップエンドウへそのまま移さないでね。食べる部分と収穫の段階をそろえて資料を見ることが大事だよ。
採るときは、莢を強く引っ張って株全体を揺らさないようにしよう。一般解説は、莢の付け根をつまむ方法や、はさみで切り取る方法を案内している。手元を見て、残す茎や隣の莢を一緒に切らないようにね。
収穫できた数だけで、一鉢の結果を決めなくてもいいよ。育った高さ、残した本数、支えを付けた時期、莢を見始めた日。それらをメモしておくと、次に同じ場所で育てるか考える材料になる。
逆に、実が少ない場合も、品種の多収という紹介だけで、今の鉢にも必ずたくさんなると決めないこと。気温、光、水分、土、株の状態で育ちは変わる。少なかった結果へ理由を一つだけ当てはめず、記録した条件を見返そう。
初めて種を選ぶなら、収穫を楽しみにしつつ、買う段階で内容量と有効期限、配送予定を確認する。大袋を全部まく必要はないので、鉢で育てる分に合う容量から考えてね。
つるなしでも、背は伸びる。プランターでは株間十五センチで一本ずつ。莢ができたら、緑のままふくらむところを見る。
準備する場所と、見る目印がつながってきたね。
まずは、春までその鉢を置ける一か所から。低い支えへ枝を導き、花のあとに小さな莢を探す時間を、自分のベランダで作れそうか考えてみよう!